妙高山/火打山(残念登山記)

 平成9年10月10日早朝 妙高/火打登山のため仲間とともに出発。この日の予定は笹が峰駐車場に車を置き、他地区からのメンバーと合流のうえ、15時に燕温泉より迎えのバスで燕温泉に行き、9月末で定年退職した仲間のお祝いコンパである。
 関越自動車道、上信越自動車道を経てお昼過ぎには到着して笹が峰周辺を散策しながら仲間を待つ予定だったが、三連休初日の高速道路はそんなに甘くなく大渋滞につぐ大渋滞で、笹が峰駐車場に到着したのは15時丁度だった。遅れて到着した仲間を待ってバスで燕温泉に向かったのは15時40分頃だった。笹が峰に向かって国道18号を走っているときは、正面に真っ青な空にそびえる妙高を眺め、明日はあの山に登るんだなと考えながら運転していたが、バスに乗った頃から雲が多くなり天気の崩れが予感された。

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妙高山
 燕温泉に到着して直ぐに温泉に飛び込んだ。温泉は乳白色で体がすべすべする感じで、長時間運転の疲れが吹き飛ぶ感じだったが、一緒に入った数人以外がなかなか入ってこないの、どうしたのかなと思っていたら、なんと10分ぐらい歩いたところに、美しい紅葉と滝を眺められる露天風呂があったようで、そちらに行っていたらしい。残念の第一章。そのとき見えたという滝は翌日雨の中で見たが、すばらしい眺めだった。
滝と紅葉
 翌朝、早朝に出立予定で朝食も宿で準備してもらっていたが、雨が激しく時間をずらして朝食をとった後、多少小降りになったので出発した。しかしリーダな判断で妙高への登頂はあきらめ(残念第2章)山頂を巻く形で燕新道、黄金清水を経て高谷池ヒュッテに向かった。9日に初雪があり10日の晴天で融けたところに雨ということで道は大きくぬかるんでおり、黄金清水先の稜線(標高約2000m)までは特に難行で、高谷池ヒュッテに到着したときは、全身泥まみれであった。
 ヒュッテで着替えをすましたところで、リーダから「明日の天気も悪そうだから、今日の内に希望者だけで火打山まで往復しよう」と提案されたが、すでに着替えていたので参加をあきらめた。(残念第3章)しかし難行の行軍だったが、雨にくすぶる中で見た紅葉の美しさは格別だった。また初雪が残る斜面をバックにしたナナカマドの赤い色も疲れを忘れさせてくれた。
雨にけぶる紅葉 ナナカマド
 高谷池ヒュッテに宿泊したが、リ−ダの予測通り深夜に雨が雪になり、この日の火打山行をキャンセルして、一路笹が峰駐車場を目指し下山した。山頂には行けなかったが、雨や雪の中で見た紅葉のすばらしさが、今回の山行を気持ちのよいものにしてくれた。また、いつの日にか挑戦したい。
   
朝のヒュッテ前 ブナ林の紅葉 倒木を利用した橋